2015年5月16日土曜日

101回薬剤師国家試験 にむけて 薬学メディカルスクール

薬剤師国家試験 薬学メディカルスクール

薬学メディカルスクールでは、東京都 山手線 秋葉原教室で
物理・化学・生物コースの集団授業を開校いたします。

 薬学メディカルスクール事務局

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(am10-23 メディカルスクール事務局 年中無休)



物理・化学・生物が苦手という国試浪人生・六年生・
薬学部1年~6年生まで受講いただけます。

受講月より1年間受講いただけますので
途中入塾も可能となっております。

また、薬学部マンツーマン個別指導も好評募集中です。


今回は薬剤師国家試験に向けて精鋭講師による講義をしていきます。


≪101回薬剤師国家試験に向けての必殺攻略法≫



これから、国家試験の頻出分野でしかも誰もが苦手とするテーマを取り上げ、
諸君達の意識を変えると共に少しでも、第101回の国試、そして薬学全般に役立てればと思います.

第1回目は薬剤から「薬物の、腎排泄型と肝排泄型の大きな違いとは?」

そして、これから学習するうえで何を勉強し、

どのようなことに気をつけてやっていけばいいのかを話します.

取りあえず、次の問題を考えてみて下さい.

【問題】
医師からの問い合わせで、「キノロン系抗菌薬で尿路感染症を治療する場合、レボフロキサシン水和物錠(クラビット)とモキシフロキサシン塩酸塩錠(アベロックス)のいずれが適切か」とあった、さてどちらが適切か. ただし、この2剤の投与量、抗菌力(MIC)は等しいとする.

(解説)
1回目ということでわざと、薬剤師レベル(国試のレベルを超えている)で出しましたので、
気楽に考えてみて下さい.  年齢も性別も症状も無視して下さい(現実ではありえませんが).
さて、この問いに対し、あなたならどちらの抗菌薬を選択しますか?

キーになる語句は、
1.キノロン系抗菌薬
2.尿路感染症
3.レボフロキサシン水和物とモキシフロキサシン塩酸塩の何かの違い

主にこの3つが悩ませる要因ではないでしょうか.

先に正解を言うとレボフロキサシン水和物錠(クラビット)です. 答えから、その根拠が解りますか?

やはり、投与される薬物が何であるかは、疾病が決まらないことにはどうしょうもありませんから、
まずは2の尿路感染症でしょう. 


尿路感染症は尿道、膀胱、尿道及び腎臓のいずれかが原因菌(大腸菌など)によって侵される疾患で、単純性と複雑性(下部から上部へと症状は進行する)に大別される. 

女性に多いのも特徴です.


しかし、本問はそこまで記載されていないので、

少なくとも泌尿器から次第に腎へと進行する疾病であること(これなら常識でしょう)が

読み取れば、2はパス.


そうなると、3の薬物の違いをどこに見い出すかですが、

いずれもニューキノロン系なので、 この2つの、薬物の違いはどこにあるのかを知って
おかなければなりません.尿中排泄率の違い
レボフロキサシン水和物錠(クラビット)は0.87であるのに対し、モキシフロキサシン塩酸塩は0.35. すなわち、尿中に未変化体で排泄される割合の大きいほうの薬物を選択しないと、

薬物の殆どが肝で代謝されて本患者の薬効は期待できないということです. 

最も多い間違いは、「腎疾患なので肝排泄型薬物を選ぶ」、

本疾患が腎疾患であるといえるか、ですが医師の問いはあくまでこれらの薬物の違いのみ

を薬剤師に問うてるわけですから、この2つの大きな違いは上に述べたことにあります.


国試では、腎型、肝型の典型的なものをまず覚え、

それに対して疾患が腎にあるのか、それとも肝なのかと切り込むところでしょうが、

それでは限界がある(それほど高くない限界)ことを理解してほしいのです. 


このような問題が出題される理由は、本問のように医師からの問い合わせで、

薬剤師が的確に答えられなければならず、日々病院などの現場は進歩し

ていてそれに遅れてはいけない、そういった状況を想定しているわけで、

年々現場に対応できる薬剤師を少しでも多く国試で取りたい、

そのためには過去問だけに拘らず現状の病院薬剤師などがどのような状況にあ
るかをためされているのです. 

そういったことも踏まえて勉強することが絶対に必要であることを認識して

101回国家試験の学習をスタートしましょう.
次回は、今回のことを踏まえ、計算問題(薬物動態)でもう

少し国家試験の観点から受験生の間違いやすい問題を扱います.



薬学部進級・CBT・国家試験
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